星野源、夏帆が主演。私の中での父親役トップ2の平泉成と大杉漣が其々の父親役をやっているという、私の好きな役者さんだらけの映画だった。
主人公の健太郎(星野源)が、何だかいろいろと気持ち悪い、そこがリアルで良い。菜穂子(夏帆)の透明感が凄い。かわいい。視覚障害のある役だけど、すごくいい演技をされていると思った。
話は中盤までは、いろんな壁があるけど、乗り越えていく不器用な二人、といったストーリーなのに、ラストで一気に「え!?なにその展開!!」となる。面白かったけど。でも、悲しい結末じゃなくて良かった。
独身男性というところでは逃げるは「恥だが役に立つ」の平匡さんと同じ立場ではあるけど、平匡さんとは全然違う独身男性役の星野源が見られるので、そこが面白かったな。
この映画での記憶に残る食事は、「吉野家の牛丼」。健太郎さんと一緒に菜穂子さんが初めて吉野家で食事するシーン。離れ離れになった後に、吉野家で偶然菜穂子さんが向かいに座って、其々一人で食べるシーンの切なさがとても良かった。