デイジー茶碗蒸し

音楽・食べ物についていろいろ

【読書2】パリの砂漠、東京の蜃気楼

金原さんの本は今まで読んだ事なかった。 小説じゃなくてエッセイだったから、気軽に読めるかなと思って手にしてみた。金原さんの事をあまり知らなかったので、二児の母である事、パリで暮らしていた事を全く知らなかった。自分の人生と接点はあまりなさそうだ、と勝手に思っていたけど、子を持つ母親であるという共通点があって、想像していたより自分と重なる部分もほんの少しだけあった。それより大きい共通点があって、それが音楽が好きという事。しかも私以上に音楽依存なところがある人だなと思った。「フェス」というタイトルの文章があるけど、これが「ELLEGARDENじゃないのかな…」と思う程自分のELLEGARDENの気持ちと重なって、すごく自分に近いものがあるんじゃないかなと思った。それ以外は、人間関係に悩んだり、他人の人生相談にイライラしたり、よく酒を飲んでいたり、前向きな文章ではないけど、何だか気になる人だな。と思った。この世はとても生き辛いよな。表立ったSNS等はされてないようだから今どんな生活をされているのかは分からないけど、またエッセイを読んでみたいなと思う。小説も読んでみよう。

 

パリの砂漠、東京の蜃気楼

パリの砂漠、東京の蜃気楼

 

 

私は小説よりエッセイを読むのが好きなんだな、と最近気付いた。特に今年はコロナウイルスの影響で気軽に友達と会えない。外で働いていなくて、家族以外の大人との接点が少ない私は、エッセイを読むと誰かの話を聞いているような気持ちがして、それがすごく心地よい。自分で喋るのが好きだと思ってたけど、人の話を聞くのも案外好きなんやね。