デイジー茶碗蒸し

音楽・食べ物についていろいろ

【読書26】田辺聖子 十八歳の日の記録

 

 田辺聖子さんの1945年から47年、十代後期の日記と、その頃書かれた小説が収録されてる。想像していたよりも、軍国少女だった様子からその時の日本の流れとか、空気感を知ることができた。どんなにしんどい中でもユーモアがあったり、戦時中でも日々の暮らしがあったんだなと感じます。勉強したいのに、戦争が激しくなってうまくいかない、道が塞がれてしまって「死にたい」とまで思ってしまった聖子さんの日記を見てとても辛い気持ちになった。この時聖子さんが諦めずに生きていてくれたおかげで私も大好きな小説「ジョゼと虎と魚たち」を読んだり、映画を見ることができたんだな。と思った。生きててくれて本当に良かった。