デイジー茶碗蒸し

音楽・食べ物についていろいろ

【読書32】田辺聖子のエッセイ-食べるたのしみ

 

田辺聖子さんの食べ物にまつわるエッセイ集。いつ書かれたのか確かめずに読んでて、日本の女性について書かれてて、すごく頷いた神戸の章が80年代のものだったのでびっくりした。日々の買い物メモ(献立と何を買ったかと値段だけのシンプルなメモ)を延々と読みたい気持ちになった。人の献立とか買い物メモとか見るの楽しいよね。田辺聖子さんの文章は好きなので一気に読んでしまった。

#読書

【読書31】ねじねじ録

 

EKAI NO OWARIのメンバー藤崎彩織さんのエッセイ。ずっと前、寝付きが悪かった頃に聞いてたNHKラジオ深夜便にゲストに出てて、この本のお話を聞いて気になっていたのを最近思い出して読んだ。EKAI NO OWARIは「幻の命」と言う曲が出た時に(調べたら2010年発売でした。もう13年も前!)とても聞いてたんやけど、それから追いかけることはなく、特にあまり興味もなかった。彩織さんが結婚してたのも妊娠、出産してたのも知ってたけど、いつだったっけ?と思う程記憶になくて、エッセイを読んで産後1ヶ月で仕事に復帰しててびっくりした。その時のこともいろいろ書いていて、子育てをしながらバンドを続けるってほんまに凄いなーと思いながら読んでいました。この後に出版された「ざくろちゃん、はじめまして」と言う本も妊娠、出産のことが書かれてるみたいなので読んでみようと思った。

【読書30】ただ、一緒に生きている

 

 坂本美雨さんの子育ての日常を綴ったエッセイ。発達障害の子供を育てていると、他人の子育ての本を読む時身構えてしまうのだけど「デコボコしててもいいんだよ」と言うタイトルの話がとても良かった。障害とまで言わなくても得意なこと、不得意なことは誰でもあるよね。それを自分で見付けて折り合いをつけて生活できればいいなと思う。お父さんである坂本龍一さんとの関係も綴られていてどんな親子関係だったのか、お父さんやお母さんへの思いも知ることができて良かったな。

 

【読書29】戦争日記 : 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

 

 

 ウクライナ の絵本作家が描いた、ロシアがウクライナ に軍事侵攻し始めた2月24日からの日記。テレビのニュースで戦争の情報を見るけど、こうやって実際の一つの家族を通してみることによって、身近に感じるし、ウクライナ の何人もの人々がこのような生活をしているのかと思うと何とも言えない。戦争は本当にあって欲しくないと思う。今の世の中でもこんなことが起きてしまうんだよ。

 

 

【読書28】彼女

 

 戸田恵梨香さんのエッセイ。彼女って誰?と思っていたら、演じた役について書かれていて、自分の好きな作品の話を聞けてとても良かった。(私は特に「SPEC」が)他にも役者としての戸田さんの気持ちや考えがわかって、凄く良かった。松坂桃李くんの話もちょっと出てきて、二人がどんな感じなのか全然想像つかなかったけど、垣間見れて良かった。

【読書27】犬も食わない

 

 同棲中の男女のそれぞれの視点から描かれた日常。同じ日々なのにそれぞれの思いが違う方向に行ってたりすれ違ってたりするのが面白い。付き合っている、と言っても同じ家に住んでいるのと別々に住んでいるのとでは結構思いが違うよね、って思う。綺麗じゃないことも見えるし、面倒なことばかり出てくるし。一人では書けない、共作ならではの面白さがある小説だなと思いました。個人的にこの二人の作者が大好きだ。

【読書26】田辺聖子 十八歳の日の記録

 

 田辺聖子さんの1945年から47年、十代後期の日記と、その頃書かれた小説が収録されてる。想像していたよりも、軍国少女だった様子からその時の日本の流れとか、空気感を知ることができた。どんなにしんどい中でもユーモアがあったり、戦時中でも日々の暮らしがあったんだなと感じます。勉強したいのに、戦争が激しくなってうまくいかない、道が塞がれてしまって「死にたい」とまで思ってしまった聖子さんの日記を見てとても辛い気持ちになった。この時聖子さんが諦めずに生きていてくれたおかげで私も大好きな小説「ジョゼと虎と魚たち」を読んだり、映画を見ることができたんだな。と思った。生きててくれて本当に良かった。